【要注意】現場管理をしない会社もあるらしい…
2025/09/27
先日、弊社の協力業者さんから建設業界のミニマム版な外構業界の危機を感じるような話を聞くことがあったので綴ることにした。
弊社の協力業者さんは専属業者ではないので、いろんな会社から依頼を請けて工事をしていることが多く、他社の工事方法なども耳にすることがある。その中でのひとつのお話です。
私は、現場の施工管理(いわゆる現場監督)ももちろん行なっている。夏場は職人さんばりにこんがり日焼けをしている。工事が始まる日(着工日)は特に大事な日で、予め渡しておいた図面データを、ペーパーレスなこの時代なのに、協力業者に印刷してファイルに入れて用意して渡している。ブロックの始まりの位置や仕上がりの高さ、商品の仕様などを現地で細かく説明したり打合せをしながら工事を進めています。要所要所ポイントになる工事がある場合は、現場に立ち会いに時間を割くことも多く、取り扱う商品の種類も多いため、施工要領書という組立説明書も毎回一緒になって読んで確認している。時には、カーポートやデッキ、フェンスの組立を手伝い、一輪車で生コン運搬や植栽工事もやっていたりする私です。
そんな中、どうやら工事一式を協力業者さんに丸投げで任せっきりにして現場に監督なり営業または設計が来ない会社があるらしい。その会社は、着工日に顔も出さず電話で打合せやラインで図面を送り付けては、「図面通りでお願いします」と「現場納まりでお願いします」が合言葉のようだという。外構業界では、図面の縮尺はだいたい1/100が多く、必要な時は詳細図という細かな寸法の拡大された図面を作る場合もある。しかし、1/100なので定規で2ミリだと図面の測り方で20センチずれることもあり、現場で打合せ無しで敷地のサイズに合わせることはとても難しい。しかし、職人さんが現場で何かあっても来ず、施工方法や納まりについて聞いてもメーカーに確認したり組立説明書を送り付けるだけで、「キレイに仕上がればいいので、あとは任せます」のみだったと言う。外構工事は実は分業が多く、ブロック組積・電気・水道設備・塗装・タイル・植木・土間コンなどなど、たくさんの業者が入ることが多い。兼ね合いがあるため、図面通りに造っても実は電気配線が先に必要だったとか、図面はあくまでイメージ図であることもあり、3段ブロック積みに描いてあっても現地調査を怠ると4段ブロック積みになることもある。そして、建設業界の悪しき文化で、「元請け・下請け」という主従関係のようなピラミッド構造があるため、言った言わないでの圧力が元請けから掛かってくることも珍しくない。うちの協力業者さんも図面通りにやっても、「言ったと思うけど…」と言われやり直しを余儀なくされたらしい。でも、現場で立ち会って最初に要点を話しておけばやり直しは避けられた気がする。その協力業者さんは、解体してやり直した部分の金額を貰えなかったらしい。どっちが悪かったのかは片方の意見なので真相はわからないが、現場管理を現場の職人さんに任せるから起きた事象なのではないかと私は思っている。外構工事は、工事したものがそのまま仕上げ工事になることが多い。更に仕上がってしまえば同じにも見えることも多い。誰もが楽をしたいと少しは思うこともあるから、手を抜いても仕上がりは同じに見えるならばという悪い思いがよぎると手抜き工事はすぐ起きる業界でもある。だからこそ、信頼関係の下ではあるが、現場をチェックする現場監督が必要なのである。
私たち、ガーデンデザインの仕事は、営業できるだけ、おしゃれな図面が描けるだけ、工事を早く終わらせるだけ、工事を自分で行なうだけ、のダケダケではいけない気がする。図面が描けて積算管理が出来て営業というプレゼンが出来て施工方法を理解して現場管理が出来るオールマイティな人材にならないといけないと20年近くこの業界にいても日々改めて思う次第です。
----------------------------------------------------------------------
株式会社ローカルガーデン
住所 : 群馬県前橋市上大島町48-16
電話番号 : 027-226-1040
前橋で理想の庭づくりをお手伝い
前橋でリフォームのご相談
前橋でガレージの設置に対応
前橋でおしゃれな空間を演出
前橋でペット目線の庭づくり
----------------------------------------------------------------------