元営業マンが語る住内外計画の真実
2025/11/28
元住宅営業マンだからこそ言える「住まいと外構」のリアル
住宅営業マンとして働いていた時代、私は多くのお客様と家づくりを共にしてきました。住宅は一生に一度の大きな買い物。だからこそ、お客様の夢や希望を実現するために、営業マンは必死になります。しかし、住宅営業の現場には「表には出にくい本音」や「仕組み上の限界」が存在します。
その最たるものが “住宅計画と外構計画の断絶” です。
この記事では、元住宅営業マンとしての経験と、外構会社であるローカルガーデンの視点をあわせ、なぜ外構計画は後回しにされやすいのか、どうすれば後悔のない家づくりができるのかを分かりやすくお伝えしていきます。
◆ なぜ住宅営業マンは外構について積極的に話さないのか?
これは、営業マンが悪いのではなく「構造的にそうなる仕組み」があります。主な理由は以下の通り。
1. 外構を決めても営業マンにインセンティブがない
ほとんどの住宅会社では、営業マンの成績=住宅本体の契約金額で決まります。
・外構をしっかり計画しても
・外構の金額が大きくても
・お客様にとって価値の高い提案でも
営業マンの給与には反映されないことが多い。
その結果、営業マンはどうしても 「家本体の契約を優先」 せざるを得なくなります。
さらに言うと、他に紹介したほうが紹介料という小遣い稼ぎが出来るんですよ。
2. 外構予算を確保されると、建物の仕様ダウンが必要になる
お客様の予算には上限があります。
外構費に200万〜400万円をしっかり確保しようとすると──
・建物のサイズを小さくしないといけない
・設備や仕様のランクを下げないといけない
という「調整」が必要になります。
営業マンは本能的にこう考えます。
「外構の話をすると建物が削れる…」
「建物が削れると契約をもらえないかもしれない…」
「だから外構は後回しで…」
予算ギリギリのお客様ほど、外構には触れずに建物を優先するという構造が出来上がってしまうのです。
3. 早く引き渡しをしたいという会社事情
住宅会社は、引き渡し=売上計上です。
外構工事を先に決めてしまうと、
・配管位置の調整
・電気・給排水の追加工事
・玄関・駐車・庭の動線変更
などで設計や工程が伸びる可能性があります。
営業マン・会社としては「引っ張られるくらいなら、外構は後からで…」となりがち。
◆ 結果どうなる? → 外構の後悔につながる
外構の計画をしないまま建物だけ引き渡されると、次のような問題が起きます。
1. 駐車場が足りない・停めづらい
建物を優先してしまった結果、
「車が3台停められない」
「縦列になる」
「切り返しが多い」
という後悔は非常に多いです。
※特に旗竿型の土地なんてひどいケースが多いです。
2. 建物に対して外構が合わない
建物はカッコいいのに、外構が適当だと、
住宅全体の印象は一気に安っぽくなります。
外構は「家の化粧」とも言われる部分。ここを怠ると美しさが半減します。
3. 新築後に予算が足りなくなる
家を建てた後は、
・家具
・家電
・カーテンなどのインテリア
・車の買い替え
など、出費が続きます。
結果として外構費にお金を回せず、
“とりあえず砂利…”で終わる家が大量に生まれてしまうわけです。
4. 工事が割高になる
建築引き渡し後だと、
・掘削しにくい
・配管が露出している
・足場の跡が残る
・段差が増える
・土が固まっている
などの理由で、外構費が高くつくケースもあるそうです。
◆ 住宅と外構は“同時に”考えるのが正解
元営業マンとして言いたいのはこれです。
住宅計画と外構計画は一体型で考えるべき。
建物だけで完結する家づくりは存在しない
なぜなら、建物の暮らしやすさの多くは外構で決まるからです。
・どこに停める?
・どこから玄関に行く?
・子どもはどこで遊ぶ?
・自転車はどこに置く?
・洗濯物はどこに干す?
・視線はどう遮る?
これらは建物ではなく“外構の設計”が答えを持っています。
◆ 外構の適正予算は?(例:群馬県の場合)
ローカルガーデンで実際に施工した
新築外構一式工事の平均は300万円以上。
もちろん敷地条件や希望により前後しますが、
・駐車場コンクリート
・門柱
・植栽
・フェンス
・玄関アプローチ
・砂利・防草
・外周ブロック
これらを「普通に」やろうとすれば、
200万台では基本的に収まりません。
◆ 営業マンの本音がわかった上で、どう動けばいい?
お客様自身が対策を知っているだけで、後悔は大幅に減らせます。
1. 住宅の間取りを考える前に、外構会社に相談する
これがベストです。
・駐車計画
・アプローチ動線
・植栽計画
・広い庭か、狭くても使える庭か
外構会社は「敷地をどう活かすか」のプロだからです。
2. 住宅会社に“外構を含めた全体予算で相談”と最初に伝える
営業マンは、
「この方は外構を軽視していない」
と分かれば、無茶な家の提案をしなくなります。
3. 予算ギリギリなら、建物を軽くスリム化する勇気を持つ
家は坪を1坪削れば数十万円浮きます。
外構で同じ価値を出そうとすると、
何倍もの費用がかかることも多いです。
4. 営業マンの「外構は後でいいですよ」は疑ってよい
彼らは悪気がありません。本当にないんです。
ただし「会社の構造上、外構の重要度は低い」のです。
◆ 外構を後回しにしない家づくりが、本当の成功になる
外構はお客様の暮らしを支える“生活の器”です。
・車の出入りのしやすさ
・ゴミ出しの動線
・プライバシー
・防犯性
・子どもの安全
・おしゃれさ
すべて外構の設計で決まります。
住宅営業マンだった私が胸を張って言えることがあります。
**外構を後回しにした家は、後悔につながる。
外構を最初から考えた家は、暮らし心地がまるで違う。**
◆ 最後に:営業マンの“本音”を知って、賢く家づくりをしてほしい
この記事は住宅営業マンを批判する内容ではありません。
むしろ、営業マンの立場を理解してほしいという願いがあります。
営業マンはお客様の夢を叶えたいと本気で思っています。
ただ、会社の仕組み上、どうしても建物を優先せざるを得ないだけ。
だからこそ、お客様自身が
・住宅計画と外構計画をセットで考え
・全体予算を把握し
・信頼できる外構会社を早めに相談相手にする
これだけで後悔のほぼすべては回避できます。
ローカルガーデンは、
「家と外との一体提案」 を大切にしています。
もしこれから家を建てる方がこの記事を読んで、
“外構も同時に考えよう”
と思っていただけたら、これ以上嬉しいことはありません。
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株式会社ローカルガーデン
住所 : 群馬県前橋市上大島町48-16
電話番号 : 027-226-1040
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