駐車場の砂利目地をおすすめしない理由
2025/12/22
― 子育て世代の暮らし目線で考える外構計画 ―
駐車場の土間コンクリートに入れる「目地」。
デザイン的にも、コスト調整的にも、砂利目地はよく採用されてきました。
しかしローカルガーデンでは、
子育て世代の外構工事において、駐車場の砂利目地を積極的にはおすすめしていません。
それには、実際の暮らしの中で見えてくる、はっきりとした理由があります。
見た目はキレイ。でも「使う人」は誰?
完成直後の砂利目地は、確かにキレイです。
コンクリートの無機質さをやわらげ、適度な抜け感も出ます。
ただし、私たちが大切にしているのは
完成写真の美しさよりも、10年・20年使う日常の快適さです。
特に、子育て世代のご家庭では
「駐車場=ただ車を停める場所」ではありません。
・お子さんが走り回る場所
・ベビーカーを押す動線
・買い物帰りに荷物を抱えて歩く場所
・雨の日も、急いで出入りする場所
日常動線のど真ん中なのです。
子どもの足が「ハマる」問題
砂利目地でよく起こるのが、
・スリット部分に足先が入る
・小さな靴のかかとが引っかかる
・走った拍子につまずく
というトラブル。
特に未就学児〜小学校低学年のお子さんは、
歩幅も小さく、重心も不安定。
「ほんの数センチの隙間」が、転倒リスクになります。
実際に
「目地に足を取られて転んだ」
「雨の日に滑ってヒヤッとした」
という声は少なくありません。
奥さんの靴にも、意外とストレス
これはあまり語られませんが、
大人側のストレスも確実に存在します。
・ヒールやサンダルの底が引っかかる
・雨の日、砂利が動いて不安定
・砂利が飛び散り、玄関が汚れる
毎日のことだからこそ、
小さな「イラッ」が積み重なっていくのが目地問題です。
ベビーカー・自転車の天敵
子育て世代にとって、これは致命的です。
・ベビーカーの小径タイヤが取られる
・前輪がスリットに落ちて急停止
・自転車のスタンドが不安定
特に最近のベビーカーは、
操作性を重視した小さめの前輪が多く、
砂利目地との相性は決して良くありません。
「毎回ガタッとする」
「スムーズに押せない」
このストレスは、
毎日の外出意欲を確実に削ります。
最大の問題:数年後、必ずこうなる
そして、砂利目地の最大のデメリット。
泥が溜まり、雑草が生える。
・砂利の下に土が溜まる
・風で飛んだ種が根付く
・抜いても、また生える
じゃあ、スリットの間に防草シートを敷いて砂利敷きすればいいじゃないかと
思われますが、スリットの防草シートは手間が掛かる割に意外と効果がないんです…。
最初はキレイだった目地が、
数年後には
・雑草だらけ
・水はけが悪くヌメヌメ
・見た目も一気に古びる
という状態になるケースは非常に多いです。
結果的に
「手入れが面倒」
「結局コンクリートとか何かで埋めればよかった」
という声をよく聞きます。
ローカルガーデンの考え方
私たちは、
**「使いにくさをデザインで誤魔化さない外構」**を大切にしています。
だからこそ、子育て世代の駐車場では、
・ノンスリット(サイズにもよります)
・極力すき間の小さなスリット(~70㎜程度)
・伸縮目地(黒いプラスチックの目地)
・レンガ目地
・ピンコロ石目地
・化粧目地でもフラット仕上げ
など、
つまずかない・引っかからない・管理しやすい目地計画を優先します。
目地は駐車の目印でもありますが「見せるため」ではなく、
暮らしを邪魔しないためにあるもの。
それが、ローカルガーデンの答えです。
まとめ:目地は「小さな選択」だが、影響は大きい
駐車場の目地は、
外構全体から見れば小さな部分かもしれません。
しかし、
毎日・家族全員が使う場所だからこそ、
その影響は想像以上に大きい。
子どもが安心して走り回れること
ベビーカーがスムーズに動くこと
手入れに追われないこと
それらすべてが、
外構で暮らしの質を上げるということだと、私たちは考えています。
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株式会社ローカルガーデン
住所 : 群馬県前橋市上大島町48-16
電話番号 : 027-226-1040
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