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子育て世代の外構工事、優先すべきは「庭の目的」

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子育て世代の外構工事、優先すべきは「庭の目的」

子育て世代の外構工事、優先すべきは「庭の目的」

2025/12/23

群馬は言わずと知れた車社会です。共働き世帯も多く、通勤や送迎、買い物まで、日常生活に車は欠かせません。そのため、子育て世代の外構工事では「まずは駐車場をしっかり確保したい」というご要望が多いのも事実です。これは決して間違いではありません。むしろ必須条件と言っていいでしょう。

 

ただし、もし予算をどこかに“もう一歩”かけられるとしたら、私は迷わずこうお伝えしています。

 

「子育て世代の外構工事は、庭にこそ目的を設けてほしい」

 

ライフスタイルが一番変わるのは「お子さん」

 

打合せの際、私がよく使う言葉があります。

 

「ライフスタイルが成長とともに目まぐるしく変わるのは、お子さんです」

 

大人の生活は、仕事や暮らし方が多少変わっても、根本はそう大きく変わりません。しかし、お子さんは違います。幼児期、小学生、中学生…と、ほんの数年単位で興味も行動範囲も大きく変わっていきます。

 

だからこそ、外構計画の中で“今しか使われないかもしれない庭”に価値を見出すことは、とても大切だと考えています。

 

子どもとの思い出は、プライスレス

 

砂場で遊んだこと。庭で家庭菜園を一緒に育てたこと。芝生の上を裸足で走り回ったこと。ボールを蹴ったり、キャッチボールをしたり。

週末には、芝生の庭にテントを張って「庭キャンプ」。焚き火はできなくても、ランタンを灯して、外でご飯を食べるだけで子どもにとっては大冒険です。

 

こうした体験は、あとからお金で買い戻すことはできません。まさにプライスレスな思い出です。

 

親の監視下で自由に遊べる庭の価値

 

公園で遊ばせたいと思っても、移動の手間や安全面が気になることはありませんか?

自宅の庭であれば、家事をしながらでも目が届きます。フェンスや植栽で外からの視線をやわらかく遮れば、親の監視下で、子どもは思いきり自由に遊ぶことができます。

 

この「安心して自由に遊べる場所」があるかどうかは、子育ての質を大きく左右します。

 

 

庭を“使わない空間”にしないために

 

よくあるのが、「とりあえず庭は後回し」「何をするか決めていないから芝生だけ」というケースです。もちろん、それも一つの選択肢ですが、目的がない庭は、いつの間にか使われなくなりがちです。

・砂場をつくる ・小さな畑スペースを設ける ・走り回れる広さを確保する ・将来はバスケットゴールや簡易サッカーができる

最初から完璧でなくて構いません。「何をして遊ばせたいか」を一つ決めるだけで、庭は生きた空間になります。

 

使える期間は、意外と短い

 

正直に言うと、庭で親と一緒に全力で遊んでくれるのは、小学生くらいまでかもしれません。中学生になれば、友達との時間が増え、親との距離感も変わってきます。

 

だからこそ、使える今に投資する

 

庭は何十年も残りますが、本当の意味で“子どもと一緒に使う庭”の旬は限られています。

 

駐車場+庭で、子育て世代の外構は完成する

 

群馬での暮らしにおいて、駐車場は欠かせません。その上で、もう一段階踏み込んで「庭にどんな役割を持たせるか」を考えてみてください。

 

外構は、見た目を整えるだけのものではありません。家族の時間を育てる器です。

 

子どもが大人になったとき、ふと思い出すのは、家の中よりも、案外“庭での記憶”だったりします。

 

子育て世代だからこそ、庭に目的を。

それが、後悔しない外構工事につながると、私は本気で思っています。

 


 

※以下、続編予定

次回予告: 「子どもが家を出た後、庭はどう変える?第二の庭リフォーム」

 

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