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庭のリフォームは、壊すことから始まらない。残して変える「庭時間」の再編集

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庭のリフォームは、壊すことから始まらない。残して変える「庭時間」の再編集

庭のリフォームは、壊すことから始まらない。残して変える「庭時間」の再編集

2026/09/20

外構工事では、新築時にすべてを完成させようと考えがちです。

 

駐車場をつくる。
アプローチをつくる。
フェンスをつくる。
植栽を植える。
ウッドデッキをつくる。

 

そして完成。

 

もちろん、新築時に必要なものを整えることは大切です。

 

ただ、そこから家族の暮らしは何十年も続きます。

子どもが小さいときには、庭で走り回れる場所が欲しかった。

10年後には、子どもは庭で遊ばなくなった。

その代わり、家族で椅子に座って話す時間が増えた。

そんな変化は、失敗ではありません。

 

庭の使い方が変わっただけです。

 

だから庭も変わっていい。

むしろ、変えられる庭のほうが、長く暮らしに寄り添えるのだと思います。

 

「全部壊す」には、それなりの費用がかかる

 

庭のリフォームでは、つくる費用だけでなく、壊す費用も発生します。

 

既存の土間コンクリートを撤去する。
ブロックやフェンスを撤去する。
古い舗装を剥がす。
植木を抜く。
残土を搬出する。

そして、処分する。

 

その後に新しいものを施工します。

 

つまり、

解体 → 搬出・処分 → 下地づくり → 新設

という工程になります。

 

もちろん、構造上どうしても撤去が必要な場合もあります。

 

しかし、まだ使えるものまで全部壊す必要があるとは限りません。

例えば、駐車場の土間コンクリートがまだ十分使えるのであれば、その床を活かしたまま、周囲の植栽や目隠し、照明、動線だけを変えることもできます。

古い庭木も、邪魔だから抜くのではなく、残すことで新しい庭の景色をつくれるかもしれません。

フェンスも、すべて交換するのではなく、必要な部分だけ変更する方法があります。

 

庭のリフォームでは、「何をつくるか」と同じくらい「何を壊さないか」が大切です。

 

「残す・直す・変える・足す・減らす」

 

庭を再編集するとき、私はこんな順番で考えるのが面白いと思っています。

 

残すもの。

まだ十分に使えるもの、思い入れのあるもの、これからも役割を持てるもの。

 

直すもの。

壊れているわけではないけれど、少し手を入れれば使い続けられるもの。

 

変えるもの。

暮らしに合わなくなった部分。

 

足すもの。

今の生活に必要になった機能。

 

減らすもの。

以前は必要だったけれど、今は役割を終えたもの。

 

この5つに分けて考えるだけでも、庭の見え方が変わってきます。

 

リフォームとは、全部を新品にすることではありません。

今ある庭を、今の暮らしに合わせて編集し直すこと。

そんな考え方です。

 

子どもの庭が、大人の庭になる

 

例えば、子どもが小さい頃につくった庭。

広い芝生と、走り回れるスペースがありました。

 

ところが10年後。

子どもは部活動や友達との時間が増え、庭で遊ばなくなりました。

 

その一方で、家族でバーベキューをしたり、休日に椅子を出してお茶を飲んだりする時間が増えた。

 

だったら、庭全体を壊す必要はありません。

 

芝生の一部を残しながら、座れる場所をつくる。

照明を追加する。

目隠しを少し足す。

植栽を整理する。

 

必要なら、使わなくなった部分だけ舗装する。

庭の役割を少しずつ変えていけばいい。

子どものためにつくった庭が、大人が過ごす庭へ変わっていく。

これも庭時間です。

 

車が変われば、庭も変わる

 

群馬では、車と庭の関係も無視できません。

 

家族構成が変わったり、車が大きくなったり、台数が変わったりすれば、駐車場の使い方も変わります。

 

ただし、だからといって駐車場全体を壊す必要があるとは限りません。

 

カーポートだけを交換する。

動線を変更する。

物置の位置を変える。

照明を追加する。

アプローチの一部を変更する。

場合によっては、既存の土間を活かしながら使い方を変える。

 

「今の車に合わせて庭を全部つくり直す」のではなく、

「これから変わるかもしれない車に、庭が対応できるようにする」

という考え方もできます。

 

変幻自在な庭は、結果的にコストにもつながる

 

ここは大切なところです。

 

「壊さない」という考え方は、単純な節約術ではありません。

 

でも、結果として解体や処分の費用を抑えられる可能性があります。

そして何より、庭を長く使い続けることにつながります。

 

新築時に100%完成させるのではなく、

今必要なものをつくり、将来変えられる余地を残す。

 

その余地があることで、暮らしの変化に合わせて少しずつ手を入れられます。

庭を一度で完成させるのではなく、10年、20年かけて育てていく。

 

これは、これまでお話ししてきた「手入れできる庭」にもつながっています。

そして、庭時間にもつながっています。

 

「変わること」を失敗にしない

 

外構設計では、完成したときの写真が評価されがちです。

 

完成した瞬間に美しい。

完成した瞬間に使いやすい。

もちろん、それも大切です。

 

でも、庭は写真を撮るためだけに存在するものではありません。

その後、家族が暮らします。

子どもが育ちます。

車が変わります。

植物が育ちます。

犬を迎えるかもしれません。

家族の過ごし方も変わります。

 

だから私は、

「変わらない庭」より、「変われる庭」

という考え方も大切だと思っています。

 

変わったときに壊さなくてもいい。

必要なところだけ変えられる。

残したいものは残せる。

 

そうすれば、これまでの庭時間も無駄にはなりません。

 

リフォームは、過去を否定する工事ではない

 

古くなったから全部やり直す。

使わなくなったから全部撤去する。

それも一つの方法です。

 

でも、庭にはそこで過ごしてきた時間があります。

 

子どもが遊んだ跡。
家族で過ごした休日。
植えた木が大きくなった時間。
何年も使ってきたアプローチ。

 

そう考えると、庭のリフォームは「過去を消す工事」ではありません。

これまでの庭時間を、次の暮らしにつなげる工事。

そう考えると、残せるものが見えてくるかもしれません。

 

前橋・群馬の庭だからこそ、長く使えることを考える

 

前橋をはじめとした群馬の外構では、車、強い日差し、からっ風、雨、冬の寒さなど、庭を取り巻く環境も考えなければなりません。

 

だからこそ、新築時の見た目だけでなく、

「10年後も使えるか」

「家族の暮らしが変わっても対応できるか」

「手入れや修繕がしやすいか」

「全部壊さなくても変更できるか」

という視点が重要になります。

 

外構工事は、完成したら終わりではありません。

庭との付き合いが始まるだけです。

ローカルガーデンが考える「庭時間」は、庭を一度完成させることではなく、暮らしの変化に合わせて庭との関係をつくり続けること。

 

だから、庭は変わっていい。

むしろ、変われることそのものが、庭の価値なのかもしれません。

これから外構を考える方向けに、実際の施工事例や考え方もまとめています。こちらも参考にしてみてください。

 

 

次回予告

 

次は、少し先の話です。

庭をつくったものの、年齢や暮らしの変化によって「もう管理できない」と感じるときが来ることがあります。

 

庭を小さくする。
植木を減らす。
使わない場所をなくす。

それは、庭を諦めることなのでしょうか。

 

次回は、「庭じまいも、庭時間。」

 

庭を減らすことも、暮らしを整えるための一つの選択肢として考えてみます。

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