旗竿地は本当に得か?外構目線の落とし穴
2026/02/07
土地から新築を考えている方と話をしていると、
必ず一度は候補に挙がるのが「旗竿地(はたざおち)」です。
価格が抑えられている。
一見、静かで落ち着いた住環境に見える。
「建物は問題なく建ちますよ」と言われる。
でも、建築と外構の現場を両方知っている立場から言うと、
旗竿地は「建てられる」と「快適に暮らせる」の間に、大きな溝があります。
今回は、すでに挙げていただいた内容に補足しながら、
土地探しの段階で知っておいてほしい旗竿地のデメリットをまとめます。
① 引き込み部分も敷地=固定資産税は意外と重い
旗竿地は、
「細長い通路(竿部分)+奥の宅地(旗部分)」で一つの敷地です。
当然ですが、
竿部分も立派な敷地扱いなので、固定資産税の課税対象になります。
・使い勝手はほぼ「通路だけ」
・でも税金は面積分きっちりかかる
この違和感、住み始めてからじわじわ効いてきます。
② 通路兼駐車場は“動線地獄”になりやすい
竿部分をそのまま駐車スペースにする計画。
これは非常に多いですが、外構的には難易度が高いです。
・車の出入り
・人の通行
・自転車や来客
・ゴミ出し
これらがすべて一本の通路で交錯します。
さらに群馬のような「車社会」では、
・前進で入って
・切り返して
・安全に出る
この旋回スペースの確保が必須。
結果として
➡ 土間コンクリート面積が増える
➡ 外構費が上がる
➡ それでも毎日ちょっとストレス
平屋が増えている今、
旋回を考えずに建てられた旗竿地住宅は、
住んでから後悔するケースが本当に多いです。
③ 隣地に接する距離が異常に長い=外構費が膨らむ
旗竿地は、
想像以上に「隣地と接している長さ」が長い。
・ブロック
・擁壁
・フェンス
・境界処理
これらが必要になる距離が、普通の整形地より圧倒的に長い。
特に
境界ブロックや擁壁が未施工の土地は要注意。
建物価格だけで土地を判断すると、
外構で数百万円単位の差が出ることもあります。
④ 無理な区割り土地は「水が逃げない」
旗竿地でよくあるのが、
敷地内に水たまりができる問題。
原因はシンプルで、
・周囲より低い
・排水計画が考えられていない
・道路との高低差が処理されていない
「家が建てられればOK」という発想で
区割りされた土地に多く見られます。
外構で排水をやり直すとなると、
これも当然コストアップです。
⑤ 再建築不可・将来リスクを見落としがち
これは外構以前の話ですが、
旗竿地は接道条件が非常に重要です。
・竿部分の幅
・道路種別
・接道長さ
条件次第では
将来、建て替えや増改築ができない
=再建築不可となる可能性もあります。
「今建てられる」ではなく
「将来も建てられるか」を必ず確認してください。
⑥ 工事車両が入らない=すべてが高くなる
竿部分が狭いと、
・トラック
・重機
・ポンプ車
が入れません。
結果、
・人力作業が増える
・工期が延びる
・建築・解体・外構すべてが高くなる
これは見積書を見て初めて気づくケースが多いです。
⑦ 日当たり・風通しは「設計力」がすべて
旗竿地は奥まった形状のため、
・周囲を建物に囲まれやすい
・日影が落ちやすい
・風が抜けにくい
「日当たりは良くなりやすい」という誤解をされがちですが、
実際は真逆になることも多い。
窓の位置
中庭の有無
外構での抜けのつくり方
建築と外構を一体で考えないと成立しません。
⑧ 残念な外構の象徴「道路先端の宅配ボックス」
これは実例ですが、
竿部分の道路側先端に
インターホン付き宅配ボックスを設置した建売がありました。
・家は奥
・人の気配は道路
・防犯も暮らしも分断
これは
「家を建てて売ればいい」
という思想が透けて見えます。
外構は本来、
暮らしのストレスを減らすための設計です。
⑨ プライバシー・音の問題は想像以上
隣家との距離が近く、
・窓の正対
・生活音
・視線
が気になりやすいのも旗竿地。
外構で
・視線を切る
・音を和らげる
・居場所をつくる
この配慮がないと、
「安く土地を買った意味」が薄れてしまいます。
ローカルガーデンとして伝えたいこと
旗竿地がすべて悪いわけではありません。
ただし、
・土地
・建築
・外構
を同時に考えないと成立しない土地です。
群馬・前橋のような
「車が暮らしの中心にある地域」ではなおさら。
土地探しの段階から
外構目線が入るだけで、
その後の人生のストレスは大きく変わります。
「建てられるか」ではなく
「気持ちよく暮らせるか」
それを一緒に考えるのが、
ローカルガーデンの外構設計です。
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株式会社ローカルガーデン
住所 : 群馬県前橋市上大島町48-16
電話番号 : 027-226-1040
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