株式会社ローカルガーデン

10年後の庭を考える。暮らしの変化まで設計する外構

メインサイトはこちら お問い合わせはこちら

10年後の庭を考える。暮らしの変化まで設計する外構

10年後の庭を考える。暮らしの変化まで設計する外構

2026/09/12

外構は、完成した日がゴールではありません。

植えた木は大きくなり、子どもは成長し、車は変わります。
愛犬を迎えることもあれば、家族の暮らし方そのものが変わることもあります。

 

だから外構を考えるとき、私は「今どうしたいか」だけではなく、**10年後、この庭はどう使われているだろう?**と考えます。

 

庭時間をデザインするということは、完成した庭をつくることではありません。

暮らしの変化を受け止めながら、庭との関係を育てていくことです。

 

外構は「完成品」ではない

 

外構工事というと、工事が終わって引き渡された瞬間が完成だと思われがちです。

 

しかし、本当の意味ではそこからが始まりです。

植栽は植えたときより、数年後のほうが大きくなっています。

子どもが小さいときは庭で走り回っていたのに、10年後には自転車や部活動の道具を置く場所が必要になるかもしれません。

新車に買い替えれば、駐車場の使い方も変わります。

犬を迎えれば、庭への出入りや水栓、床材、フェンスの考え方も変わります。

 

そして、家族の暮らしが変われば、「庭で過ごしたい時間」そのものが変わっていきます。

だから私は、外構を一枚の完成写真だけで考えることに少し違和感があります。

 

庭は、時間と一緒に変化するものだからです。

 

10年後の木は、今と同じではない

 

植栽は、その典型です。

植えたばかりの木を見て「ちょっと小さいかな」と感じることがあります。

 

でも、庭木は成長します。

枝が広がり、木陰ができ、季節によって葉の表情が変わります。

 

例えばアオダモやアオハダのような木も、植えた瞬間に完成するものではありません。

数年、10年と時間が経つことで、家との距離感や道路からの見え方、庭から眺めた景色まで変わっていきます。

これは外構工事の「未完成」ではありません。

 

育っていくことそのものが、庭の価値になる。

 

そんな考え方もできると思います。

もちろん、成長すれば剪定も必要になります。

落ち葉も出ます。

枝が伸びれば、手を入れる必要もあります。

 

だからこそ、「植えるか、植えないか」ではなく、

「どこに植えれば、10年後も手入れできるか」

まで考えることが大切です。

 

「手入れが少ない庭」と「手入れしなくていい庭」は違う

 

最近は「メンテナンスフリー」という言葉をよく耳にします。

 

確かに、手入れの負担を減らすことは大切です。

忙しい家庭なら、芝生の管理を減らしたいこともあるでしょう。

 

雑草をできるだけ減らしたい。
掃除しやすくしたい。
剪定の回数を減らしたい。

 

そうした希望を外構設計に反映することは、決して悪いことではありません。

 

ただ、

手入れが少ない庭と、手入れをしなくていい庭は違います。

 

庭は外にあります。

雨も降ります。
風も吹きます。
植物も育ちます。
土も動きます。
コンクリートも時間とともに変化します。

 

だから大切なのは、劣化や変化を「なくす」ことだけではなく、変化したときに手を入れやすい庭にしておくことなのだと思います。

 

これは、前回までお話ししてきた「整う時間」にもつながっています。

 

庭を掃除する。

植物に水をやる。

伸びた枝を少し切る。

落ち葉を集める。

庭の椅子を動かす。

 

そうした小さな行為も、庭時間の一部です。

 

子どもが大きくなったら、その庭はどうなる?

 

外構を考えるとき、どうしても「今の家族」を基準にします。

 

それは当然です。

 

小さな子どもがいる家庭なら、庭で遊べる場所が欲しい。

愛犬がいるなら、安全に走れる場所が欲しい。

車が大きければ、乗り降りしやすい駐車場が欲しい。

でも、暮らしは変わります。

子どもが成長すれば、庭で遊ぶ時間は減るかもしれません。

その代わり、友達が集まる場所になるかもしれない。

自転車を置く場所になるかもしれない。

BBQをする場所になるかもしれない。

あるいは、親が椅子に座って植物を見るだけの場所になるかもしれません。

 

だから庭に、最初から用途を詰め込みすぎないことも大切です。

 

以前の記事で「余白」について書きました。

何もしない場所。

今は使い道が決まっていない場所。

 

それは無駄なのではなく、未来の暮らしのために残しておく場所でもあります。

10年後の庭を考えると、「余白」の意味が少し変わって見えてきます。

 

車が変われば、庭も変わる

 

群馬の暮らしでは、車も庭時間の一部です。

 

通勤、買い物、子どもの送迎、休日のお出かけ。

毎日の暮らしと駐車場は切り離せません。

 

今はコンパクトカーでも、数年後にはミニバンになるかもしれません。

子どもが運転するようになり、車が増えるかもしれません。

逆に、車を手放す時期が来るかもしれません。

 

だから駐車場も「今、何台停められるか」だけでなく、

10年後、この場所は何に使われているだろう?

と考えておきたいところです。

もちろん、将来を完全に予測することはできません。

だからこそ、変化に対応できる余白や動線を残しておく。

それも外構設計の仕事だと思っています。

 

ガレージも「完成」ではなく「使い続ける場所」

 

ガレージも同じです。

 

車をしまうだけなら、メーカーの規格品を設置すれば目的は達成できます。

でも、庭時間として考えるなら、その先があります。

 

車を整備する。

工具を使う。

椅子を置く。

照明をつける。

家族で話す。

趣味のものを並べる。

休日に少し長く過ごす。

 

最初は車のためにつくったガレージが、10年後には家族の「秘密基地」になっているかもしれません。

 

だから、ガレージの大きさだけではなく、

その場所で何をするのか。

そして、

10年後もそこで何かをしたくなるのか。

まで考えてみる。

これも「庭時間」の設計です。

 

庭は、家族の変化を受け止める場所

 

外構は、家が完成したときに最後につくるもの。

そんな扱いをされることがあります。

 

しかし私は、むしろ逆だと思っています。

家の中の間取りは簡単には変えられません。

一方で庭は、比較的自由に変化させることができます。

 

植栽を増やす。

減らす。

ベンチを置く。

家具を変える。

芝生を別の床に変える。

フェンスを追加する。

照明を増やす。

駐車場の使い方を変える。

庭のリフォームという選択肢もあります。

 

つまり庭は、**家族の変化を受け止めるための「外側の余白」**にもなり得るのです。

 

だから、最初から全部つくらなくてもいい

 

外構工事では、「せっかくだから全部やっておこう」という考え方もあります。

もちろん、一度に施工したほうが効率のいい工事もあります。

後からでは難しい配管や基礎、構造物などもあります。

 

だからこそ、何を最初につくり、何を将来に残すのかを考えることが重要です。

 

すべてを完成させるのではなく、

 

今必要なもの。
 

10年後に必要になるかもしれないもの。
 

まだ決めなくていいもの。

 

この3つに分けて考える。

 

それだけでも、庭のつくり方は変わります。

これは「安くするための考え方」ではありません。

むしろ、今のお金をどこに使えば、10年後まで暮らしに役立つのかを考えることです。

 

「10年後」を考えることは、未来を当てることではない

 

10年後の暮らしを正確に予測することなんてできません。

子どもがどんな大人になるかも分かりません。

どんな車に乗っているかも分かりません。

どんな趣味を持っているかも分かりません。

だから「10年後を完璧に設計する」という話ではありません。

 

大切なのは、

変化することを前提にして、今の庭をつくること。

そのために、余白を残す。

手入れできるようにする。

あとから変更できるようにする。

成長する植物を選ぶ。

人が動きやすい動線をつくる。

必要なところに設備を仕込んでおく。

そうしておけば、庭は暮らしの変化に合わせて育っていけます。

 

庭時間は、10年かけて完成する

 

外構工事の引き渡しの日。

そこから庭時間が始まります。

 

子どもが庭で遊ぶ。

親がそれを眺める。

木が育つ。

季節が変わる。

車が変わる。

犬を迎える。

ガレージで趣味を楽しむ。

庭を掃除する。

椅子に座って何もしない。

 

そして10年後。

最初につくった庭とは、少し違う庭になっているかもしれません。

 

でも、それでいい。

 

庭が暮らしに合わせて変わってきた証拠だからです。

 

ローカルガーデンが考える「庭時間」は、完成した外構を売るための言葉ではありません。

これから10年、20年と続いていく暮らしの中で、

「この庭があってよかった」

と思える時間をつくるための考え方です。

庭をつくる。

それは、庭を完成させることではない。

庭との関係を、これから育てていくことなのだと思います。

次回は、その中でも特に分かりやすい「育つもの」に目を向けてみます。

 

 

次回予告

 

「育つ庭。植えた瞬間が完成じゃない外構」

 

木は、植えた瞬間が一番美しいとは限りません。

数年後、10年後に木陰ができ、景色が変わり、家との関係も変わっていく。

では、どんな場所に、どんな植物を植えるのか。

 

「植栽=緑を足すこと」ではなく、時間を植えることとして考えてみます。

----------------------------------------------------------------------
株式会社ローカルガーデン
住所 : 群馬県前橋市上大島町48-16
電話番号 : 027-226-1040


前橋で理想の庭づくりをお手伝い

前橋でリフォームのご相談

前橋でガレージの設置に対応

前橋でおしゃれな空間を演出

前橋でペット目線の庭づくり

----------------------------------------------------------------------

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。