目的から考える理想の庭づくり

お庭づくりや外構リフォームを検討される多くのお客様とお話ししていると、最初の段階では「どんな庭にしたいか」がまだ漠然としているケースが大半です。
株式会社ローカルガーデンとして、私たちが最も大切にしているのは“目的の明確化”。どんなにおしゃれな外構でも、暮らしに合っていなければ使いにくく、時間が経つほど後悔につながってしまいます。

そこでこの記事では、お庭や外構リフォームをご検討中の方に向けて、「まず何を考えるべきか」「どこにこだわると満足度が大きく変わるのか」をプロの視点でお伝えしていきます。これから工事を考えている方にぜひ読んでいただきたい内容です。

 

---

 

1. まずは“目的”を決めることが何より大事

 

庭づくりの成功は“目的設定”で8割決まります。
なぜなら、お庭はライフスタイルの影響を強く受ける空間だからです。

• 子どもと遊べる芝生の庭がほしい

• 雑草対策をして管理を楽にしたい

• 犬が安心して走れるスペースを作りたい

• 車が増えたので駐車スペースを増設したい

• 外からの視線をさえぎってリラックスできる庭にしたい

• 家の価値を上げる外構にしたい

どれも「庭づくりの正解」です。しかし、目的が違うのに同じ工事をしても満足度は高まりません。

ローカルガーデンでは、最初のヒアリングで「今、家族が過ごす時間」「困っている点」「理想の暮らし方」を深掘りするようにしています。
目的が曖昧なまま進むと、本来必要なかった工事に費用を使ってしまい、「もっとシンプルでよかった」「反対に、必要なものが足りなかった」というズレが起きてしまうからです。

 

---

 

2. 目的が曖昧なら“ガッチリ外構”より段階的な工事がおすすめ

 

特に新築直後のお客様に多いのが、
「まだどう使うかイメージが固まっていないけど、とりあえず全部仕上げたい」
というご相談。

しかし目的が固まっていない状態で“ガッチリ外構”をしてしまうと、あとで使い方が変わった時に

• 解体が必要になり追加費用がかかる

• 手を加えたい場所に手が入れられない

• 作り込んだのに使われないスペースが生まれる
  というリスクがあります。

そこで私たちがよく提案するのは、
「今すぐ必要な部分だけを整え、使いながら必要なものを足していく」という工事の仕方。

例えば、

• 駐車場の土間だけ先に作り、庭部分は防草シート＋砂利で暫定対応する

• 子どもが成長する時期を見て、デッキや芝生、フェンスを後から足せる形にする

• ワンちゃんを迎える予定があるなら、最初は最低限の囲いにしておく

など、将来の変化を見越した“解体費用の少ない設計”ができるのです。

最初に全てを完璧に仕上げなくても
「暮らしながら調整できる庭」
の方が、実際の生活とズレにくく、結果的に満足度もコストパフォーマンスも高くなります。

 

---

 

3. 子どもがいるご家庭は「一緒にいられる庭」が正解

 

特に小さなお子さんがいるご家庭では、「庭で遊べる環境を作りたい」と考える方が非常に多いです。しかし実際は、遊具を置くだけでは“使われる庭”にはなりません。

ポイントは『親も一緒にいられるか？』

子どもが使いやすい庭ではなく、
“家族が一緒に過ごしやすい庭”
にすることが重要です。

ローカルガーデンがよく採用する工夫としては、

• リビングから目が届く位置に遊べるスペースを作る

• 親が座って見守れるウッドデッキや日除けを設ける

• ボールが飛び出さないようフェンスや生垣で安全性を確保

• 芝生ではなくメンテナンスが楽な人工芝や舗装材を選ぶ

など、使いやすさと安全性を両立した設計です。

ただ単に“遊べる庭”ではなく、
「家族の時間が自然と増える庭」
を作ることが目的になります。

 

---

 

4. ワンちゃんのいるご家庭は“安心して走れる庭”が鍵

 

犬のいる暮らしでは、庭の使い方が大きく変わります。
「ドッグランのように走れる庭にしたい」というご希望は非常に多いですが、安全面を考慮しないとケガにつながることがあります。

特に気を付けたいのは、

• 足に優しい地面（人工芝・天然芝・土舗装など）

• 脱走・飛び出し防止のフェンス計画

• 夏の熱中症対策（日陰・水場の確保）

• いたずらしやすい植物の選定（有害植物を置かない）

• 玄関へ飛び込んでいかない動線設計

ローカルガーデンでは、ワンちゃんの年齢・サイズ・性格・運動量に合わせて設計を行っています。
特にフェンスや門扉は“犬目線の高さと隙間”が重要です。

家族とペットが安心して過ごせる庭づくりは、多くのご家庭にとって“目的”そのものであり、ここを明確化するだけでもプランは大きく変わります。

 

---

 

5. 愛車を大切にする方は“カーポート・ガレージ”が必須

 

お客様とのヒアリングで「車が好き」という言葉が出た場合、ほぼ必ず提案に入れるのがカーポートやガレージです。

なぜなら、
「車を守る」＝「資産を守る」
ことだからです。

• 雨・雪・霜・黄砂・花粉から車を守る

• 夏場の高温を避け、車内の劣化を抑える

• 鳥のフンや落葉対策

• ボディの劣化防止（特に黒・濃色の車）

• 乗降時の濡れ対策（高齢者や子どもにも便利）

カーポートがあるかどうかで車の寿命は大きく変わります。

また、ガレージにしてしまえば

• 趣味スペースにもなる

• 工具やアウトドア用品を収納できる

• 防犯性が高い

というメリットもあります。

車を大切にされている方にとって、
「カーポートやガレージをつけること自体が目的」
と言っても過言ではありません。

 

---

 

6. “目的から逆算した外構計画”が失敗しない庭づくりのコツ

 

ローカルガーデンが最も大切にしているのは、
「何をしたいか」を最初に固めること。

逆に言えば、目的が固まれば、

• 使いやすさ

• デザイン

• 予算

• 将来の生活変化

• メンテナンス性

• 動線計画

すべてが自然と決まってきます。

庭づくりの本質は、
“外構を作ること”ではなく“暮らしをつくること”。
だからこそ、「目的の明確化」は外構計画の最初に必ず必要なステップなのです。

 

---

 

7. ローカルガーデンが提供したいのは“家族にちょうどいい庭”

 

私たちが目指しているのは、豪華な外構でも、見栄えだけのデザインでもありません。
**「その家族にとってちょうどよい庭」**をつくることです。

目的が固まれば、余計な費用をかけずに満足度の高い庭が実現できます。
逆に、目的が曖昧なまま進めると、必要以上にお金がかかり使いにくい外構になってしまいます。

これから庭づくりや外構リフォームを考える方は、まずはぜひ一度、
「自分たちの暮らしに何が必要か？」
を家族で話し合ってみてください。

ローカルガーデンは、その目的を形にするための最適な提案をさせていただきます。