縁側とウッドデッキは同じなのか
2026/04/03
最近の住宅では、リビングの大きな窓の前に
ウッドデッキやタイルデッキを設ける家が増えました。
その説明としてよく言われるのが、
「縁側のような空間です」
という言葉です。
しかし外構の仕事をしていると、
少し疑問に思うことがあります。
本当にウッドデッキは縁側なのでしょうか。
縁側は景色を見る場所だった
昔の日本の家には縁側がありました。
縁側は単なる外の床ではありません。
縁側の先には
・手入れされた庭
・季節の景色
・遠くの山や木々
そうした景色がありました。
つまり
室内 → 縁側 → 庭 → 景色
という関係です。
縁側は
庭や景色を楽しむ場所だったのです。
現代の住宅地は景色が違う
ところが現代の住宅地はどうでしょう。
縁側の先にあるのは
・隣の家の外壁
・エアコンの室外機
・ブロック塀
・隣家の窓
つまり
他人の家の裏側
を見ることが多くなります。
昔の庭の景色とは、
かなり違います。
デッキを作ると目隠しが必要になる
その結果どうなるか。
リビングの前にデッキを作ると
・外から丸見え
・隣家の視線
・通行人の視線
が気になります。
そこで
目隠しフェンス
を設けることになります。
つまり
デッキ → フェンス必須
という構造になりやすいのです。
本来は
庭があってデッキがあるはずなのに
デッキを作ることで
庭が囲われた空間になってしまうこともあります。
縁側とデッキは同じではない
もちろんウッドデッキが悪いわけではありません。
しかし
縁側とウッドデッキは同じものではない
と思っています。
縁側は
景色を見る装置
でした。
一方でデッキは
外に出る床
として作られることが多いのです。
この違いは意外と大きいと思います。
外構は景色を設計する仕事
外構の仕事は
・カーポート
・フェンス
・デッキ
といった設備を配置することではありません。
本来は
・どこを見るのか
・どこを隠すのか
・どこで過ごすのか
そうした
景色と居場所を設計する仕事
だと思っています。
デッキを作る前に考えたいこと
ウッドデッキを作る前に、
一度考えてみてほしいことがあります。
そのデッキは何を見る場所ですか。
庭でしょうか。
景色でしょうか。
それとも
隣の家の外壁でしょうか。
ウッドデッキはとても良い空間になることもあります。
しかしそれは、
庭や景色とセットで考えたとき
だと思います。
外構は家のオプションではなく、
暮らしの空間を作る設計です。
デッキを作る前に、
庭の景色から考えてみるのも良いかもしれません。
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