庭部屋は後からでもつくれる

「最初から考えていなかった」という声

 

外構のご相談を受けていると、よくこんな言葉を聞きます。

「新築のときは、庭まで考える余裕がなかった」
「とりあえず最低限だけやって、住んでから考えようと思っていた」
「正直、庭は後回しでした」

これは決して珍しいことではありません。

 

住宅計画は決めることが多く、庭や外構までじっくり考える余裕がないまま、引き渡しを迎えるケースはとても多いのが現実です。

だからこそ、私たちローカルガーデンは伝えたいのです。

 

庭部屋は、後からでもつくれます。

---

 

庭部屋は「住んでから気づく」空間

 

庭部屋は、間取り図の中だけで完結する空間ではありません。

実際に住んでみて、

・朝日が気持ちいい場所

・夕方、風が抜ける場所

・人の視線が気にならない場所

・家族が自然と集まる場所

そうした“体感”から見えてくるものがあります。

 

住んでから
「ここ、意外と気持ちいいな」
と感じる場所こそ、庭部屋に向いています。

これは、後付けだからこそ分かる価値です。

 

---

 

新築時につくらなくても問題ない理由

 

「庭部屋は新築のときじゃないと無理ですよね？」
そう聞かれることもあります。

結論から言うと、そんなことはありません。

 

庭部屋は、

・建物の構造に大きく手を加えない

・外構工事として完結できる

・工事範囲を限定できる

という特性があります。

 

LIXILのガーデンルームやプラスG、
タカショーのパティオムーブやホームヤードルーフ、
三協アルミのクロススタイルなども、
後付け施工を前提とした商品構成になっています。

重要なのは「いつ付けるか」ではなく、
どんな庭時間を求めているかです。

 

---

 

暮らしの変化に合わせられるのが、後付けの強み

 

後からつくる庭部屋には、大きなメリットがあります。

 

・家族構成が見えている

子どもが小さいのか、大きいのか。
夫婦二人の時間が増えてきたのか。

 

・生活動線が分かっている

どこから庭に出るのか。
どの時間帯に使うのか。

 

・使わない庭の理由が分かっている

暑いから？
視線が気になるから？
雨が嫌だから？

 

これらを踏まえた上で計画できるため、
「つくったけど使わない庭部屋」になりにくいのです。

 

---

 

庭部屋は小さく始めていい

 

庭部屋というと、
「立派なガーデンルーム」
「大きな屋根」
を想像される方も多いですが、最初からそこまで必要ありません。

例えば、

・屋根だけを掛ける

・フレームで空間を区切る

・視線を少し遮る

・照明を足す

それだけで、庭は“居場所”に変わります。

椅子とテーブルを置ける。
それだけで、庭部屋は成立します。

ローカルガーデンでは、
育てていく庭部屋をおすすめしています。

 

---

 

住宅メーカーの提案と、外構の庭部屋

 

最近では、
大手ハウスメーカー各社もアウトドアリビングや半屋外空間を提唱しています。

建築と同時につくられるそれらの空間は、
完成度が高い反面、暮らしの変化に対応しにくい一面もあります。

 

一方、外構でつくる庭部屋は、

・住んでから計画できる

・必要な分だけつくれる

・将来の変化に合わせやすい

という柔軟さがあります。

「今の暮らし」に合わせてつくれる
それが、後からつくる庭部屋の価値です。

 

---

 

外構工事だからこそできること

 

外構は、建物の外側にある分、
暮らしとの距離がとても近い分野です。

私たちは、

・どこで立ち止まるか

・どこに座りたくなるか

・どこを眺めるか

そんな日常の動きを大切にしながら、庭部屋を考えています。

 

立派につくるより、
使われ続けることを優先する。

それが、ローカルガーデンの庭部屋です。

 

---

 

庭部屋は「やり直し」ではない

 

後から庭部屋をつくることを、
「追加工事」
「やり直し」
と感じる方もいます。

でも私たちは、そうは思っていません。

それは、
暮らしが進んだ結果、必要になった空間です。

住まいは、完成した瞬間がゴールではありません。
庭部屋は、その途中で生まれる“答え”のひとつです。

 

---

 

まとめ｜庭部屋は、今からでも遅くない

 

庭部屋は、
新築時に決めなくてもいい。
最初から完璧でなくてもいい。

大切なのは、
「庭で過ごしたい」という気持ちに、形を与えること。

 

庭部屋は、
今の暮らしに合わせて、今からつくれる空間です。

 

ローカルガーデンは、
後からだからこそ意味のある庭部屋を、
これからも提案していきます。

 

庭時間は、いつからでも育てられる。
庭部屋は、そのための場所です。