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土間コンクリート・擁壁・住宅基礎に起こる「ヘアークラック」とは?

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土間コンクリート・擁壁・住宅基礎に起こる「ヘアークラック」とは?

土間コンクリート・擁壁・住宅基礎に起こる「ヘアークラック」とは?

2026/06/28

外構工事や住宅工事の現場では、土間コンクリート・擁壁・住宅基礎に細いひび割れが発生することがあります。

 

この細かなひび割れを「ヘアークラック」と呼びます。

 

お客様からすると、

・「施工不良では?」

・「強度に問題があるのでは?」

・「将来壊れるのでは?」

と不安になることもあります。

 

しかし、実際にはコンクリートという材料の特性上、ある程度発生する可能性がある現象でもあります。

 

今回は、現場目線でヘアークラックについて解説します。

 


 

ヘアークラックはなぜ起こるのか?

 

コンクリートは年月をかけて収縮する

 

コンクリートは、打設して固まった後も、長い年月をかけて少しずつ「凝固収縮」を起こします。

 

一方で、内部に入っている

・鉄筋

・ワイヤーメッシュ

などの鋼材は、温度変化によって熱膨張・収縮を繰り返します。

 

つまり、

・コンクリートは縮もうとする

・鉄筋は温度で動く

という異なる動きが内部で発生するため、その応力によって細かなクラックが発生することがあります。

 

これは土間コンクリートだけでなく、

・擁壁(ようへき)

・住宅基礎

・駐車場土間

など、あらゆるコンクリート構造物で見られる現象です。

 


 

契約時にもご説明している内容です

 

当社では、こうしたコンクリート特有の性質について、契約時の確認事項として資料を添付し、事前にご説明しております。

 

なぜなら、ヘアークラックは完全にゼロへ抑えることが難しい現象だからです。

 

もちろん、

・配筋

・伸縮目地

・ワイヤーメッシュ

・路盤転圧

・厚み管理

など、施工品質を高める努力は当然行います。

 

それでも、自然条件や構造条件によって発生するケースがあります。

 


 

不等沈下によるクラックもある

 

クラックの原因は、材料の収縮だけではありません。

 

例えば境界線にU字溝がある現場では、

・道路境界側に雨水が滞留する

・水分状況が片側だけ変化する

ことがあります。

 

また、土間コンクリートの下には通常「路盤層」を施工しますが、

そのさらに下の“元々の地盤”までは完全にコントロールできません。

 

つまり、

・地中の締まり具合

・水分量

・土質

によって、わずかな不等沈下が起こることがあります。

 

この沈下の差が応力となり、クラックにつながる場合もあります。

 


 

駐車場土間は「点荷重」がかかる

 

駐車場の土間コンクリートは、想像以上に過酷な条件です。

 

車は重たいですが、その重量を支えているのはタイヤ4本だけです。

 

しかもタイヤの接地面積は、はがき程度のサイズしかありません。

 

つまり、大きな重量が「点」でコンクリートへ伝わっています。

 

特に、

・ハンドルを切った状態

・切り返し駐車

・重量車

などでは、土間へ大きな負荷がかかります。

 

そのため、駐車場土間では荷重によるヘアークラックが発生することも珍しくありません。

 


 

実は住宅基礎にもクラックは多い

 

実際、住宅の基礎でもヘアークラックは珍しくありません。

 

ただ、多くの住宅では完成時に「基礎巾木塗装」を行うため、表面上見えにくくなっているだけです。

 

上棟時など、塗装前の現場をよく見ると、

・細かな収縮クラック

・モルタル表面のクラック

が入っているケースは意外と多いものです。

 

つまり、コンクリート構造物において、細かなクラック自体は決して特殊なことではありません。

 


 

擁壁のコア抜き・ボイド抜きでもクラックは起きやすい

 

擁壁工事でもよく見られるのが、

・コア抜き

・ボイド管抜き

を行ってフェンスを設置するケースです。

 

ただし、擁壁は本来一体構造で強度を保っています。

 

そこへ穴を開けることで、局部的に応力が集中し、周囲へクラックが発生することがあります。

現場でも、フェンス施工後にクラックが出ているケースは少なくありません。

 

そのため当社では、擁壁へのコア抜き・ボイド抜きを伴うフェンス工事は、できるだけ慎重に判断しています。

 


 

ヘアークラック=すぐ危険ではありません

 

最後に大切なのは、「ヘアークラック=すぐに壊れる」というわけではないということです。

 

ヘアークラックは、あくまで表面的な細いクラックであり、

・破損

・崩壊

・構造破断

に直結するものではありません。

 

もちろん、

・幅が広い

・段差がある

・水が染み出す

・急速に拡大している

などの場合は、別途調査が必要です。

 

しかし一般的なヘアークラックについては、

コンクリートという材料の性質上、ある程度起こり得る現象として理解していただくことも大切だと考えています。

 


 

まとめ

 

土間コンクリートや擁壁、住宅基礎のヘアークラックには、

・コンクリートの収縮

・鉄筋の熱膨張

・地盤状況

・不等沈下

・車の点荷重

・構造への加工

など、さまざまな要因が関係しています。

 

現場では、施工精度を高めながらできる限り抑制に努めていますが、

材料特性上、完全にゼロへすることは非常に難しいのが現実です。

 

だからこそ、事前説明と正しい理解が大切だと考えております。

 

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