外構予算150万円は本当?建築費高騰時代の資金計画と住宅ローンの考え方
2026/08/06
「外構は150万円くらい見ておけば大丈夫ですよ。」
家づくりを進めていると、一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。
しかし、本当にその金額で足りるのでしょうか。
私たちは群馬県前橋市を中心に外構工事を行っていますが、近年とても増えているご相談があります。
「建物で予算を使い切ってしまい、外構に十分なお金を残せませんでした。」
実は、この状況はお客様だけの問題ではありません。
家づくり全体の資金計画の考え方に、大きなズレが生まれていると感じています。
建築費は上がったのに、外構予算だけ昔のまま?
10年ほど前と比べると、住宅の建築費は大きく変わりました。
坪単価70万円前後だった時代から、100万円を超える住宅も珍しくありません。
材料価格の上昇。
物流費の上昇。
人件費の上昇。
住宅業界全体が大きく変化しています。
それなのに、
「外構は150万円くらいで。」
という予算感だけが、昔のまま残っていることに違和感を覚えます。
もし建物の価格が大きく変わっているなら、外構も同じように見直されるのが自然ではないでしょうか。
外構工事も「材料」だけではありません
外構工事は、ブロックやコンクリート、カーポートなどの材料だけで成り立っているわけではありません。
現場で施工する職人さん。
重機を操作するオペレーター。
運搬や残土処分。
設計や現場管理。
多くの人が関わって、一つの外構が完成します。
そして、私たちも協力業者さんが安心して働き続けられるよう、施工費や手間賃の見直しを続けています。
良い職人さんに長く活躍していただくためには、適正な対価が必要だからです。
もちろん、中には価格だけを重視し、施工費を極限まで抑える会社もあるでしょう。
しかし、長く安心して暮らせる住まいを考えたとき、私たちは品質と技術も大切にしたいと考えています。
「150万円」ではなく「総建設費の約10%」という考え方
私たちは、お客様にも住宅会社の営業担当者にも、ぜひ知っていただきたい考え方があります。
それは、
「外構予算は総建設費の約10%を一つの目安にする。」
という考え方です。
例えば、
建物や付帯工事を含めた総建設費が3,500万円なら、おおよそ350万円前後。
4,000万円なら約400万円。
もちろん土地条件やご要望によって変わります。
しかし、金額だけを固定するよりも、家づくり全体のバランスとして考える方が、現実に近い資金計画になります。
なぜ住宅営業では外構予算まで話しにくいのか
これは住宅会社を責めたいわけではありません。
私自身、新卒で住宅営業をしていた経験があります。
営業担当者は、お客様の夢を形にするために日々奔走しています。
建物の打ち合わせ。
住宅ローン。
火災保険。
登記費用。
地盤調査。
住宅設備。
インテリア。
家具や家電。
限られた予算の中で、優先順位を一つひとつ決めていかなければなりません。
さらに、多くの住宅営業担当者にとって、一番大きな役割は「建物のご契約」です。
そのため、外構まで十分に時間をかけてご提案することが難しい現実もあります。
これは担当者の能力ではなく、役割の違いだと私は考えています。
外構は「最後の工事」ではなく「暮らしの完成」
家は完成した。
でも、
玄関を出ると泥。
駐車場は砂利。
目隠しがなくカーテンを閉めたまま。
庭では遊べない。
そんな状態では、本当の意味で暮らしは完成しているでしょうか。
私たちは、外構は建物のおまけではないと思っています。
毎日歩くアプローチ。
家族が車を停める駐車場。
子どもが遊ぶ庭。
ご近所を迎える門まわり。
これらは、暮らしそのものです。
だからこそ、資金計画の段階から外構も含めて考えていただきたいのです。
外構工事も住宅ローンに組み込める場合があります
意外と知られていませんが、外構工事は契約のタイミングや金融機関の条件によって、住宅ローンに組み込める場合があります。
住宅ローン控除の対象となるケースもあり、資金計画の立て方によって選択肢は変わります。
「建物が終わってから考えよう。」
ではなく、
住宅会社との打ち合わせが始まった段階で、外構専門店にも相談しておくことで、資金計画の幅が広がる可能性があります。
※住宅ローンや住宅ローン控除の適用条件は金融機関や制度改正によって異なります。詳しくは金融機関や税理士などの専門家へご確認ください。
まとめ|外構予算は「余り」ではなく「暮らしへの投資」
「外構は150万円。」
そんな一つの数字だけが、今も一人歩きしているように感じます。
しかし、建築費も、材料費も、人件費も変わった今、資金計画もアップデートする時代です。
私たちは、「いくら必要です」と決めつけたいわけではありません。
お伝えしたいのは、
建物だけでなく、暮らし全体を見据えた資金計画を立ててほしい。
ということです。
その目安として、総建設費の約10%を外構予算として考えてみる。
そうすれば、「予算が足りなくて庭は数年後に…」という後悔は減らせるかもしれません。
ローカルガーデンでは、建物の図面が完成する前の段階から、資金計画も含めた外構のご相談をお受けしています。
家づくりは、建物を完成させることではありません。
ご家族の暮らしを完成させること。
その最後のピースである外構を、ぜひ最初から一緒に考えてみませんか。
次回予告
「南向きリビングなのに暑い?間取りだけでは解決できない外構設計の話」
「日当たりの良い家」は、本当に住みやすい家なのでしょうか。
植栽や外構計画によって変わる日射、視線、プライバシー、そして庭時間について、外部空間設計の視点から詳しく解説します。
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株式会社ローカルガーデン
住所 : 群馬県前橋市上大島町48-16
電話番号 : 027-226-1040
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