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土間コンクリートの「色むら・黒ずみ」はなぜ起きるのか?

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土間コンクリートの「色むら・黒ずみ」はなぜ起きるのか?

土間コンクリートの「色むら・黒ずみ」はなぜ起きるのか?

2026/06/29

〜 強度に問題がなくても、やり直しになる現場が増えています 〜

 

以前、「白華現象(エフロレッセンス)」や「ヘアークラック」について書きましたが、

最近特に増えているのが、土間コンクリート仕上げ後の「色むら」や「黒ずみ」に関するクレームです。

 

昔から多少の色の違いはありました。

 

しかし最近は、仕上がりの見た目に対する要求が非常に高くなり、

わずかな色むらでも「やり直し」と判断されるケースが増えています。

 

実際、色むらが原因で土間を解体し、打ち直しをさせられる職人さんの話もよく耳にします。

 

ですが、まず知っていただきたいのは、

 

色むら=施工不良ではない

 

ということです。

 


 

コンクリートは「工業製品」ではなく「自然材料」

 

コンクリートは、

・セメント

・水

・砂(細骨材)

・砕石(粗骨材)

を混ぜて作る材料です。

 

さらに、打設時の

・気温

・湿度

・日当たり

・風

・地盤状況

・水の抜け方

など、さまざまな条件によって表情が変わります。

 

つまり、まったく同じ条件のコンクリートは存在しません。

職人は、その“生き物”のような材料を相手に、タイミングを見ながら仕上げています。

 


 

色むら・黒ずみが起きる主な原因

 

今回、実際にお客様へお渡ししている確認資料にも記載していますが、主な原因は次のようなものです。

 


 

① ブリージング水とレイタンス

 

コンクリート内部の余分な水が表面へ浮いてくる現象を「ブリージング」といいます。

 

その水と一緒にセメント成分が上がってきて、表面に膜のような層(レイタンス)ができることがあります。

 

これが乾燥ムラとなり、

・黒っぽく見える

・部分的に色が違う

・光の反射が変わる

といった現象につながります。

 


 

② 気温や急な天候変化

 

打設後、コンクリートは化学反応で硬化していきます。

 

その途中で、

・急な気温低下

・雨

・夜露

・急激な乾燥

などが起こると、表面の乾き方に差が出ます。

 

すると、同じ土間でも色の濃淡が発生します。

 


 

③ 日当たりの違い

 

最近多いのが、

・カーポートの屋根

・建物の影

・フェンス越しの日差し

などによる乾燥ムラです。

 

一部だけ乾燥スピードが変わることで、色の違いが出ます。

 


 

④ 骨材に含まれる成分

 

生コン工場によって使用する砂や砕石は異なります。

 

その中に含まれる、

・鉄分

・炭素成分

などが表面に現れ、黒ずみのように見える場合があります。

 

 

これは材料由来の現象であり、完全に防ぐことはできません。

 


 

「見た目のムラ」と「強度」は別問題です

 

ここが非常に大切です。

 

色むらや黒ずみがあっても、

・強度不足

・沈下

・剥離

・構造不良

とは基本的に別問題です。

 

もちろん施工不良がゼロとは言いません。

 

しかし、多くのケースでは性能上問題がなく、時間とともに色が馴染み、薄くなっていきます。

 

実際、確認資料にも、

「経時変化し希薄化していきます」

と記載しています。

 


 

職人も「綺麗にしたくない」わけではありません

 

どの職人も、できる限り綺麗に仕上げたいと思っています。

 

ですが、

・天候

・生コンの状態

・現場環境

は毎回違います。

 

特に近年は、

・猛暑

・ゲリラ豪雨

・急激な気温変化

など、昔より条件がかなり厳しくなっています。

 

それでも限られた時間の中で、強度や耐久性を確保しながら仕上げています。

 


 

完璧な「色」を求めすぎると、本来大事なものを失うこともある

 

最近はSNSなどの影響もあり、「真っ白で均一なコンクリート」が理想として見られがちです。

 

ですが、現実の土間コンクリートは、多少の色の違いが出るのが自然です。

 

もちろん、明らかな施工ミスは別です。

 

しかし、性能に問題がないにもかかわらず、見た目だけで全面解体になるケースを見ると、現場としては非常に心が痛みます。

 


 

最後に

 

土間コンクリートは、工場で塗装された製品ではありません。

 

自然条件の中で作られる「現場施工」のものです。

 

多少の色むらや黒ずみは、

・コンクリートの性質

・気候条件

・材料特性

によって発生することがあります。

 

ですが、それだけで品質が悪いわけではありません。

 

ぜひ、コンクリートという材料の特性をご理解いただき、少し温かい目で見ていただければ、

現場として本当にありがたく思います。

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