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南向きリビングなのに暑い?間取りだけでは解決できない外構設計の話

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南向きリビングなのに暑い?間取りだけでは解決できない外構設計の話

南向きリビングなのに暑い?間取りだけでは解決できない外構設計の話

2026/08/08

「南向きのリビングだから安心ですね。」

 

家づくりの打ち合わせでは、よく聞く言葉です。

 

確かに、南向きは日当たりが良く、明るい住まいになるというイメージがあります。

 

しかし、実際に暮らし始めたお客様からは、こんなお話を伺うことがあります。

 

「夏は暑すぎて、昼間はカーテンを閉めっぱなしです。」

「道路から家の中が見えて落ち着きません。」

「リビングから見えるのは隣の家の外壁や室外機ばかり…。」

「結局、後から高い目隠しフェンスを付けることになりました。」

 

間取りとしては成功していても、暮らしとしては満足できない。

 

その原因は、建物ではなく外部空間の設計にあることが少なくありません。

私たちローカルガーデンは、「間取り」ではなく、「暮らし」を設計するという視点で外構を考えています。

 


 

「日当たりが良い」と「住みやすい」は同じではない

 

日当たりが良いことは、とても大切です。

洗濯物は乾きます。

冬は暖かな陽射しが部屋を包んでくれます。

 

しかし、群馬県の夏を思い浮かべてみてください。

40℃近い猛暑日。

強い西日。

照り返す土間コンクリート。

 

南向きの大開口窓から強い日差しが入り、エアコンが効きにくくなることもあります。

さらに、日当たりを優先して大きな窓を設けた結果、道路や隣家からの視線が気になり、一年中レースカーテンやシャッターを閉めたままというご家庭も少なくありません。

せっかくの大きな窓が、「光を取り入れる窓」ではなく、「視線を遮るための窓」になってしまう。

これは、とてももったいないことです。

 

つまり、

「明るい家」と「快適な家」は、必ずしも同じではありません。

 


 

「南庭が正解」とは限らない時代へ

 

これまでの住宅では、

「南向きリビング」

「南側の庭」

が理想とされてきました。

 

もちろん、それが間違いというわけではありません。

 

しかし、日本の気候は変わりました。

 

群馬県では夏の猛暑が年々厳しくなり、「日当たりの良さ」が、そのまま「暮らしやすさ」につながるとは言えない時代になっています。

 

だから私たちは、

「本当に南庭だけが正解なのだろうか。」

と考えるようになりました。

 

方角だけで庭を決めるのではなく、その場所でどんな時間を過ごしたいのか。

これからの外構設計では、その視点がますます大切になると考えています。

 


 

北庭という、もう一つの贅沢

 

「北側だから暗い。」

そんなイメージを持つ方は多いかもしれません。

 

しかし、北側の光はとてもやわらかく、一日を通して安定しています。

直射日光が少ないため、夏は建物が心地よい日陰をつくってくれます。

暑さを避けながら読書をする。

コーヒーを飲みながら風を感じる。

愛犬とゆっくり過ごす。

 

そんな穏やかな庭時間を楽しめるのが、北庭の魅力です。

北庭は「条件が悪い庭」ではありません。

北庭だからこそ生まれる豊かな時間があります。

 


 

東庭は、一日の始まりを迎える庭

 

私が好きなのは、東側の庭です。

 

朝日が差し込み、一日の始まりを知らせてくれる光。

毎朝、庭木の間から昇る朝日を見る。

季節によって少しずつ変わる光を感じる。

その時間は、まるで毎日ご来光を迎えているような気持ちになります。

外構は、道路から家を隠すためだけのものではありません。

 

どんな光と暮らすか。

 

そこまで考えられるのが、外部空間設計の面白さだと私は思っています。

 


 

リビングから見える景色まで設計していますか?

 

間取りでは「南向きリビング」。

 

でも、その窓の先には何がありますか。

 

隣の家の外壁。

エアコンの室外機。

ブロック塀。

駐車場。

道路を歩く人。

 

せっかくの大きな窓なのに、カーテンを閉めたままでは、その窓は本来の役割を果たしていません。

 

私たちは、

「窓から何を眺める暮らしにしたいか。」

まで考えて外構を設計しています。

 

一本の庭木が季節を知らせてくれる。

ライトアップされた植栽が夜を迎えてくれる。

子どもが庭で遊ぶ姿が見える。

愛犬が芝生でくつろぐ姿が見える。

 

窓の外に広がる景色も、暮らしのデザインです。

 


 

目隠しフェンスは「後から付けるもの」ではない

 

「住んでから考えます。」

 

外構ではよく聞く言葉です。

 

しかし実際には、

「道路から丸見えだった。」

「隣家と視線が合う。」

「やっぱりフェンスが必要だった。」

という理由で追加工事になることが少なくありません。

 

もし建物の配置や窓の位置、庭との関係まで含めて考えていれば、フェンスだけに頼らない方法も選べたかもしれません。

 

植栽でやわらげる。

門袖で視線をコントロールする。

アプローチの角度を工夫する。

視線は「隠す」だけではなく、「ずらす」「切る」「受け流す」という設計もできるのです。

 


 

オープン外構は、本当に安いのでしょうか?

 

最近は、開放感のあるオープン外構を希望される方も増えています。

 

フェンスを減らせば費用も抑えられる。

 

そう思われるかもしれません。

 

しかし実際には、道路から見えることを前提にデザインするため、植栽や照明、門まわりのデザインなど、より繊細な設計が求められます。

 

つまり、

 

「囲わない外構」は、「何もしない外構」ではありません。

 

魅せる外構だからこそ、設計力が必要になるのです。

 


 

「庭時間」は、外構があるから生まれる

 

私たちローカルガーデンが大切にしている言葉があります。

それが「庭時間」です。

 

庭時間とは、庭にいる時間だけを指す言葉ではありません。

 

朝、東の庭で朝日を浴びる時間。

北庭の木陰で読書をする時間。

仕事から帰り、ライトアップされた庭を眺める時間。

窓を開けて季節の風を感じる時間。

何もしないで空を見上げる時間。

 

そんな何気ない毎日の積み重ねが、暮らしを豊かにしてくれます。

建物だけでは、その時間は生まれません。

外部空間があるからこそ、「庭時間」は育まれるのです。

 


 

まとめ|家は建物で完成するのではなく、そこに流れる時間で完成する

 

家づくりでは、

「何LDKにするか。」

「何坪の家にするか。」

を考える方はたくさんいます。

 

でも、

「どんな光の中で暮らしたいか。」

を考える方は、まだ多くありません。

 

朝日で一日を始める庭。

木陰でくつろげる北庭。

四季を感じる窓辺。

家族が自然と集まる景色。

 

そんな暮らしまで設計することが、外構の役割だと私たちは考えています。

 

私たちローカルガーデンは、建物の外側をつくる会社ではありません。

 

外部空間から暮らしを設計する会社です。

 

家は建物で完成するのではありません。

 

そこに流れる時間で完成する。

 

それが、私たちの考える「庭時間」です。

 


 

次回予告

 

「土地価値を再編集する外構設計とは?住む人も街も豊かになる考え方」

 

外構は家を飾るためだけのものではありません。

空き家、空き地、使われなくなった庭も、外部空間の設計によって新しい価値を生み出すことができます。

ローカルガーデンが掲げる「土地価値再編集」という考え方について、詳しくお話しします。

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