【群馬県】ゲリラ豪雨に負けない排水計画とは?
2026/07/24
外構のプロが教える「水の逃がし方」。庭に水たまりができる家とできない家の違い
ここ数年、「こんなに雨が降るなんて…」と思ったことはありませんか?
群馬県でも前橋市・高崎市・伊勢崎市・太田市をはじめ、短時間で道路が冠水するようなゲリラ豪雨が珍しくなくなりました。
昔のように「雨が止めば終わり」という時代ではありません。
わずか1時間で1か月分の雨が降ることもある現在、住宅を守るためには外構の排水計画がこれまで以上に重要になっています。
実は、同じ地域で同じ雨が降っても、水たまりができる家とできない家があります。
その違いは、外構工事の「水の設計」にあります。
排水計画は「水を流す設計」
外構工事というと、
・土間コンクリート
・カーポート
・フェンス
・アプローチ
に目が行きがちです。
しかし私たちが設計で最も時間をかけるものの一つが
排水計画です。
雨は必ず低い場所へ流れます。
つまり、
「どこへ流すか」を設計することが外構設計なのです。
「勾配くらい付いていれば大丈夫」は危険
「水が流れるように傾ければいいんでしょ?」
実はそんなに単純ではありません。
例えば駐車場。
勾配を付けすぎると
・車高の低い車が擦る
・ドアが開けづらい
・歩きにくい
逆に緩すぎると水が流れません。
コンクリートの上に水たまりが出来る。これは外構屋さんとしては汚点です。
一般住宅では約2%程度の勾配を基本に、敷地条件や道路との高低差、排水先を考えながら設計していきます。
数字だけではなく、「どこへ」「どのくらいの速さで」流すかが重要なのです。
全面コンクリートが正解とは限らない
「草が生えないように全部コンクリートにしてください。」
これは非常によくいただくご要望です。
もちろん、メンテナンス性は向上します。
しかし、防災という視点では注意も必要です。
コンクリートは水を吸いません。
つまり、降った雨はすべて一気に流れます。
雨水桝が処理しきれなければ、
・水たまり
・冠水
・隣地への流出
につながることもあります。
私たちは必要に応じて、
・砂利スペース
・植栽帯
・透水性舗装
・雨水の逃げ道
を組み合わせながら設計しています。
「全部固める」のではなく、「水の居場所をつくる」という考え方です。
排水桝は「点検できる場所」にあるべき
意外と見落とされるのが排水桝です。
完成後、
・カーポートの柱
・物置
・花壇
で隠れてしまうケースもあります。
排水桝は掃除するための設備です。
落ち葉や泥が詰まれば、本来の性能は発揮できません。
だから私たちは、
「将来メンテナンスできる配置」
まで考えて設計することが必要だと思っています。
外構工事として、排水桝を移設する場合もあります。
水は自分の敷地だけの問題ではない
雨水が隣の家へ流れてしまえば、
近隣トラブルの原因にもなります。
道路へ勢いよく流れれば、
歩行者や自転車にも危険です。
排水計画は、
地域への配慮
でもあります。
実際に、駐車場を全面アスファルトにしたことで
敷地内で雨水を飲み込まず、道路が水たまりや川のようになって近隣迷惑なんてこともよくあります。
だからこそ私たちは、
敷地全体を見ながら水の流れを設計しています。
外構工事は「見えない部分」が家を守る
完成写真では、
美しいアプローチやカーポートが目立ちます。
しかし、本当に住宅を守っているのは、
見えない部分です。
・排水管
・雨水桝
・勾配
・路盤
・砕石や砂利敷き
・水の逃げ道
どれも完成後には目立ちません。
しかし豪雨の日には、
この見えない部分が住宅を守ります。
ローカルガーデンが考える排水設計
私たちは排水計画を、
単なる設備工事とは考えていません。
**「水のデザイン」**だと考えています。
どこへ流すのか。
どこで受け止めるのか。
どこへ逃がすのか。
それを敷地全体で考えることが、本当の外構設計です。
最近、私たちがお伝えしている**「土地価値再編集」**という考え方も、この排水設計と深くつながっています。
土地には、その土地ごとの高さや傾き、雨水の流れがあります。
それを無視して外構をつくるのではなく、その土地が本来持っている特徴を読み解き、自然の力を上手に利用する。
それが土地の価値を高め、長く安心して暮らせる住まいにつながると考えています。
「雨の日に分かる外構」が、本当に良い外構です
晴れた日に見れば、どの外構もきれいに見えます。
しかし、
本当に良い外構かどうかが分かるのは、
大雨の日です。
雨が降っても水たまりができない。
玄関まで安心して歩ける。
駐車場に水がたまらない。
隣地へ迷惑をかけない。
そんな外構は、派手ではありません。
ですが、暮らしを支える大切な性能です。
私たちローカルガーデンは、「外部空間から暮らしを設計する」という理念のもと、デザインだけではなく、防災・排水・耐久性まで考えた外構をご提案しています。
見た目だけでは伝わらない価値を、10年後、20年後、そして大雨の日にも実感していただける外構づくりを目指しています。
次回予告
第4話「地震でも倒れないブロック塀とは?知らないと危険な基礎と鉄筋の話」
ブロック塀は境界をつくるためだけのものではありません。施工方法を間違えれば命に関わる構造物にもなります。ブロック塀診断士の視点から、建築基準や基礎・鉄筋の重要性、見えない部分の品質について詳しく解説します。
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株式会社ローカルガーデン
住所 : 群馬県前橋市上大島町48-16
電話番号 : 027-226-1040
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